叔(漢字)

普及版 字通 「叔(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 8画

[字音] シュク
[字訓] しろい・わかい

[説文解字]
[金文]

[字形] 会意
(しゆく)+(又)(ゆう)。は鉞頭の形。上は鉞(まさかり)の刀と部、下はその刃光の放射する形。金文に「叔金」「叔(しゆくふつ)」の語があり、白色に光る銀や錫、また素をいう。〔説文〕三下に「拾ふなり」と訓し、「汝南にて(いも)を收むるを名づけて叔と爲す」とするが、それは方言音にすぎない。拾の義や、また伯叔の意に用いるのは、声の仮借である。

[訓義]
1. しろい。鉞(まさかり)の刃部の光る形、をもつ形。かがやく。
2. 拾と声が近く、ひろう。
3. 少と声が近く、わかい、年がわかい、年下、年少。
4. 俶・淑と通じ、よい。
5. と通じ、まめ、まめを拾う。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕叔 サダム・イツ・ヨシ

[語系]
叔sjiukは爍・鑠sjikと声義近く、金属色の白くかがやく意がある。また少sjiと通じて若少・年少の意に用い、拾zjipと通じて拾う意とするが、これらはみな声を以て通用するもので、字の本義ではない。

[熟語]
叔翁叔季叔舅叔世叔祖叔代叔婆叔伯叔父叔妹叔葉
[下接語]
仲叔・伯叔

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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