取広・取拡(読み)とりひろげる

精選版 日本国語大辞典 「取広・取拡」の意味・読み・例文・類語

とり‐ひろ・げる【取広・取拡】

〘他ガ下一〙 とりひろ・ぐ 〘他ガ下二〙
① 取り出して広げたりならべたりする。
※宇津保(970‐999頃)蔵開下「物いとおほくとりひろげて、にぎははしければ」
② 取りのけて場所を広くする。また、拡張する。広く展開する。広げる。
※古活字本毛詩抄(17C前)一〇「広車はよこへ陣をとりひろくるときのくるま」
③ 心を大きくもつ。また、おおようにふるまう。
史記抄(1477)一九「言は斉人のならいでゆるゆるとしてとりひろげた処があるぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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