取申・執申(読み)とりもうす

精選版 日本国語大辞典 「取申・執申」の意味・読み・例文・類語

とり‐もう・す ‥まうす【取申・執申】

〘他サ四〙
① とりついで申す。執奏する。
延喜式(927)二三「凡免除雑官物符下省者〈略〉若有執申、十五日内令勘申」
② とりなして申し上げる。とり計らって申し上げる。
※宇津保(970‐999頃)忠こそ「うけ給はりぬ。〈略〉いとよくとり申さむ」
自分の考え、気持などを取り立てて申し上げる。
※宇津保(970‐999頃)吹上上「とり申さむかたも思ほえずなむ侍りしかば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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