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受ける・請ける・承ける・享ける うける

大辞林 第三版の解説

うける【受ける・請ける・承ける・享ける】

( 動下一 ) [文] カ下二 う・く
向かってくる物をとらえておさめる。 「ボールを手で-・ける」 「雨漏りをバケツで-・ける」
風や光が当てられる。 「追い風を-・けて快走するヨット」 「西日をまともに-・ける部屋」
自分に差し出されたものを自分のものとする。受け取る。 《受》 「謝礼を-・ける」
(動作を表す語や、動作の結果生ずるものを目的語とする)他からの働きかけが及ぶことを、働きを及ぼされた側から言うことば。 《受》
課せられた物事やしかけられた行為などに積極的に対処する。 「部下から報告を-・ける」 「挑戦を-・ける」
自分の意志に関係なく、他からの働きかけをこうむる。 「敵から攻撃を-・ける」 「罰を-・ける」 「読者からのお叱りを-・ける」
他からもたらされた状態が自分の身に自然と生ずる。
あたえる 「あの本を読んでどんな印象を-・けたか」 「地震で被害を-・ける」 「精神的ショックを-・ける」
与えられる。 〔「享ける」とも書く〕 「生を-・ける」
自分からすすんで、あることをしてもらう。 《受》 「手術を-・ける」 「お祓はらいを-・ける」 「入学試験を-・けに行く」
他からの注文・依頼を承知して対処する。 《受・請》 「注文を-・ける」 「神は-・けずぞなりにけらしも/古今 恋一
(提案などを)承服する。受け入れる。のむ。 《受・承》 「とても-・けられないきびしい条件」
影響・関連・つながりがそこに及んでいる。 《受・承》 「理事会の決定を-・けて事務局では…」 「『もしも』を-・けて、あとには仮定表現が来る」
引き継ぐ。継承する。 《承》 「先代のあとを-・けて二代目当主となる」 「母親から絵の才を-・ける」
観客・聴衆に気に入られ、好まれる。 《受》 「若者に-・けるギャグ」
(方角を表す語を目的語として)…に面する。 《受》 「南を-・ける」
借金を払って、質種しちぐさなどを取り戻す。現代では「うけ出す」「うけ戻す」など、複合した形で用いる。 《受・請》 「衣を…質に置けるが、そののち-・くる事成がたく/浮世草子・世間胸算用 1
[慣用] 意を- ・生を- ・真に-
[表記] うける(受・請・承・享
「受ける」は“うけとめる。こうむる。もらう”の意。「ボールを受ける」「挑戦を受ける」「被害を受ける」「試験を受ける」「学位を受ける」「大衆に受ける」  「請ける」は“うけおう。仕事などを引き受ける”の意。「注文を請ける」「仕事を請ける」  「承ける」は“引き継ぐ。継承する”の意。「先代のあとを承ける」  「享ける」は“身に授かる”の意。「この世に生を享ける」
[句項目]

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

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