口先・口頭(読み)くちさき

精選版 日本国語大辞典 「口先・口頭」の意味・読み・例文・類語

くち‐さき【口先・口頭】

〘名〙
① 口の先端。唇(くちびる)
※玉塵抄(1563)二〇「、黄馬黒喙(げい)、そうの毛の色黄にして、くちさきが黒ぞ」
② うわべばかりの言いぐさ。実際とはちがった事をただ口でうまく言っているだけのこと。また、そのことば。口の先。
三河物語(1626頃)三「左衛門督殿口さきをもって、二度敵になしたると申て」
魔風恋風(1903)〈小杉天外〉前「口頭(クチサキ)(ばか)しぢゃ無いの、真実姉様と思ってるの」
③ 口のきき方。ものの言い方。
新猿楽記(1061‐65頃)「論議決択之吻(くちさき)、破満座惑

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android