20世紀日本人名事典 「古沢 滋」の解説
古沢 滋
フルサワ シゲル
江戸時代末期・明治期の自由民権運動家,官僚 貴院議員(勅選);「自由新聞」主筆。
- 生年
- 弘化4年1月11日(1847年)
- 没年
- 明治44(1911)年12月24日
- 出生地
- 土佐国高岡郡佐川村(高知県佐川町)
- 別名
- 初名=光迂,別名=古沢 迂郎(フルサワ ウロウ),号=介堂
- 経歴
- 旧土佐藩士。文久2年(1862年)上洛し、倒幕運動に加わる。明治2年上京し、新政府に出仕。3年大蔵省に入り、官命により英国に留学して立憲思想や議会制度を研究。6年帰国。「日新真事誌」に寄稿し、同年「郵便報知新聞」の主筆となる。翌7年板垣退助らと愛国公党の結成に参画し、「民撰議院設立建白書」を起草、自由民権運動の先頭に立った。また立志社、愛国社結成にも尽力、13年「大阪日報」社長、15年「自由新聞」主筆として民権論をひろめた。19年官界に転じ、大蔵、内務、農商務、逓信の各省に勤務、また奈良、石川、山口の各県知事を歴任し、37年貴院議員に勅選された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報