只者・只物(読み)ただもの

精選版 日本国語大辞典 「只者・只物」の意味・読み・例文・類語

ただ‐もの【只者・只物】

〘名〙
① 世間なみの人。ふつうの人。凡人。多く打消の表現を伴って、特異なこと、すぐれていることをいうのに用いる。
落窪(10C後)一「よろしき者にやあらむとこそ思ひつれ、更にこれはただ物にはあらず」
② (只物) ふつうの物。なみの品。ありふれた品物
禁秘鈔(1221)上「但此甲非只物紫檀。凡此琵琶〈略〉未曾有物也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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