召人・囚人(読み)めしゅうど

精選版 日本国語大辞典 「召人・囚人」の意味・読み・例文・類語

めしゅうど めしうど【召人・囚人】

〘名〙 (古くは「めしゅうと」。「めしひと(召人)」の変化した語)
和歌所の寄人(よりゅうど)異称
舞楽などをするために召し出された人。
※天祿四年円融院・資子内親王乱碁歌合(973)「めしうと、楽所の人さぶらひて、いとおもしろし」
平安時代貴族に仕えて、その貴族の御寝に侍したことのある女房
蜻蛉(974頃)中「うせ給ひぬる小野の宮のおとどの御めしうとどもあり」
源氏(1001‐14頃)胡蝶「めしうととか、憎げなる名のりする人どもなむ、数あまたきこゆる」
④ (「囚人」とも) 捕えられて獄につながれている人。召し捕えられた人。しゅうじん。
古今著聞集(1254)九「多年の召人にて、今日きらるべし今日きらるべしといひて十余年に及けれども」

めし‐うど【召人・囚人】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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