精選版 日本国語大辞典 「合・和・韲」の意味・読み・例文・類語
あ・える あへる【合・和・韲】
[1] 〘他ア下一(ハ下一)〙 あ・ふ 〘他ハ下二〙
① 重ね合わせる。うちかわす。
② 他のものに合わせまじえる。まぜる。→あえぬく(━貫)。
③ (和・韲) 菜や魚などを塩、酢、みそ、ごまなどと混ぜ合わせる。
④ (③から) まぜかえす。じゃまをする。ごたごたする。
⑤ (④から) ばかにする。なぶりものにする。
※洒落本・辰巳婦言(1798)昼遊の部「ぶたれたたかれあゑられもまれ」
[2] 〘自ア下一(ハ下一)〙 あ・ふ 〘自ハ下二〙 食べ物の味がなくなったり変わったりする。
※後撰(951‐953頃)雑一・一〇九五「塩なき年たたみあへてと侍りければ 塩といへば無くても辛(から)き世の中にいかであへたるたたみなるらん〈壬生忠見〉」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報