デジタル大辞泉
「合歓木」の意味・読み・例文・類語
ねむ‐の‐き【合=歓木】
マメ科の落葉高木。東北地方以南の山野に自生。葉は羽状複葉で、互生し、小葉が数十枚並んでつく。夜になると、小葉が手を合わせたように閉じて垂れ下がる。夏、淡紅色の約20個からなる頭状の花をつけ、夕方開花し、紅色の長い雄しべが傘状に広がる。豆果は平たい。ねぶのき。ねぶ。ねむ。ごうかん。ごうかんぼく。ごうかのき。
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ねむ‐の‐き【合歓木】
〘名〙 マメ科の落葉高木。
本州、四国、九州の山野の日当たりのよい所に生え、
庭木ともされる。高さ六~九メートル。葉は二回羽状複葉、長さ二〇~三〇センチメートルくらいで柄があり、一〇~二五個の羽片に分かれる。小葉は長さ一・二センチメートル内外の刀形で、おのおの羽片に三六~五八個つく。六~七月、枝端に頭花をつける。頭花は二〇花ほどの淡紅色の小さな筒状花からなり、花冠から長く抽出した淡紅色で長さ三~四センチメートルの多数の花糸が目立つ。
果実は広線形、長さ一〇センチメートル、幅一・五センチメートル内外の
莢果で、一〇~一五の
種子がはいる。葉は刺激を与えられたり夜になると閉じ、花は夕方開く。
樹皮を
合歓皮
(ごうかんひ)といい、
駆虫薬、強壮薬などに用いる。
和名は、小葉が夜になると閉じることによる。漢名、合歓、夜合樹。ねむ。ねぶ。ねぶた。ねぶのき。ねぶり。ねぶりのき。ごうか。ごうかのき。ごうかん。《季・夏》 〔伊京集(
室町)〕
ごうかん‐ぼく ガフクヮン‥【合歓木】
※
風俗画報‐九三号(1895)人事門「桜といふも同じ埃嚢抄には合歓木
(ゴフクヮンボク)とす」
ごうか‐の‐き ガフクヮ‥【合歓木】
〘名〙 (「ごうか」は「ごうかん」の変化した語。「こうかのき」とも) =
ねむのき(合歓木)《季・夏》
※
古今六帖(976‐987頃)六「昼は咲き夜は恋ひぬるかうかの木君のみ見むやわけさへに見よ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
合歓木 (ネムノキ・ネブ;コウカギ;ゴウカノキ;ゴウカンボク)
学名:Albizzia julibrissin
植物。マメ科の落葉小高木,園芸植物,薬用植物
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報