世界大百科事典(旧版)内の合法的ナロードニキの言及
【ナロードニキ】より
…《ロシアにおける資本主義の運命》(1882)の中で,彼は,後進国ロシアは先進国との競争により輸出市場をもたず,他方,先進国から進んだ技術を一挙に導入するため,労働力需要を拡大できないので,資本主義発展は頭打ちとなり,共同体も破壊されないと主張した。この楽観主義は政治的には穏健改良的な立場を導き,〈合法的ナロードニキ〉とよばれる人々を生み出した。 この動揺転換期に変わることなくナロードニキの哲学者として強い影響を保持したのはミハイロフスキーである。…
※「合法的ナロードニキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」