20世紀日本人名事典 「吉岡 隆徳」の解説
吉岡 隆徳
ヨシオカ タカヨシ
昭和期の陸上選手(短距離) 東京女子体育大学教授。
- 生年
- 明治42(1909)年6月20日
- 没年
- 昭和59(1984)年5月5日
- 出生地
- 島根県簸川郡湖陵町
- 学歴〔年〕
- 東京高師体育科〔昭和9年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 紫綬褒章〔昭和53年〕
- 経歴
- 日仏、日独、日米の対抗陸上競技大会、極東大会で活躍。昭和7年のロサンゼルス五輪の陸上100メートルで6位に入賞後、10年には10秒3の世界タイ記録を3度マークし、“暁の超特急”の異名を取る。このタイムはその後29年間も日本記録として君臨。現役引退後はリッカーや中央大学の陸上部監督、東京女子体育大学教授などとして短距離選手の育成に努め、依田郁子、飯島秀雄らに独特の“ロケットスタート”を伝授した。女子体育研究所副所長、日本陸上競技連盟参与も務めた。著書に「世界記録を追って」「短距離競走」など。平成10年足跡を著した辺見じゅんの著作「夢、未(いま)だ盡(つ)きず」が出版され、それを機に吉岡隆徳賞が創設された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報