吉田 栄三(1代目)(読み)ヨシダ エイザ

20世紀日本人名事典 「吉田 栄三(1代目)」の解説

吉田 栄三(1代目)
ヨシダ エイザ

明治〜昭和期の文楽人形遣い



生年
明治5年4月29日(1872年)

没年
昭和20(1945)年12月9日

出生地
大阪・東区濃堂町

本名
柳本 栄次郎

別名
初名=吉田 光栄(2代目)

経歴
明治16年大阪・日本橋の沢の席の初開場に2代目吉田光栄の名で初舞台を踏み、25年彦六座で栄三と改名。31年に御霊文楽座に移り、昭和2年桐竹紋十郎没後、長い間空席だった人形遣いの座頭に推された。もとは娘や二枚目を得意とし、座頭となったのを機に、女形を3代目吉田文五郎に譲って立役に転じたが、文五郎とのコンビは特に有名。その姿は溝口健二の映画「浪花女」に残されている。「吉田栄三自伝」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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