新撰 芸能人物事典 明治~平成 「吉田 奈良丸(3代目)」の解説
吉田 奈良丸(3代目)
ヨシダ ナラマル
- 職業
- 浪曲師
- 本名
- 炭田 嘉一郎
- 別名
- 前名=四つ目,松若,吉田 一若(ヨシダ イチワカ)
- 生年月日
- 明治31年 11月6日
- 出身地
- 和歌山県 海南市
- 経歴
- 幼少のころから浪曲に興味を持ち、小学校4年の時に街の天狗連(素人集団)の仲間に入って人気者となる。12歳で2代目奈良丸に入門し、前座名を“四つ目”、1年後に“松若”、14歳で“一若”と改名して真打ちに。その一若時代すでに師を凌ぐとの評判をとり、昭和4年には兄弟子たちを抜いて“3代目奈良丸”を襲名した。吉田宗家十八番の「義士伝」のほか、新作にも坪内博士の「桐一葉」や、行友李風の「幻滅の忠治」など多くの名品を残した関西浪曲界の大看板。3代続いた奈良丸のうちでは、舞台の品格などは随一とされる。浪曲親友協会会長を再度にわたり務め、45年引退。平成8年上方演芸に貢献した人を顕彰する“上方演芸の殿堂”に入る。
- 没年月日
- 昭和53年 11月12日 (1978年)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報