精選版 日本国語大辞典「吊責・釣責」の解説 つるし‐ぜめ【吊責・釣責】 〘名〙 江戸時代の拷問。両手をうしろで縛り、そのひもで梁(はり)からつる。牢屋敷内の拷問蔵で行なわれた。拷問には軽い順から笞打(むちうち)、石抱(いしだき)、海老責(えびぜめ)、吊責の四種があり、このうち前三者を牢問(ろうもん)というのに対し、これだけを拷問と呼んだ。つるし。つりぜめ。※歌舞伎・芽出柳緑翠松前(1883)五幕「下手の柱に釣(ツル)し責(ゼメ)の釻取付けあること」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報