(読み)り

精選版 日本国語大辞典 「吏」の意味・読み・例文・類語

り【吏】

〘名〙 公務に従事する人。役人官吏公吏
太平記(14C後)三五「民の誤る処は、吏(リ)の科也、吏(リ)不善は、国王に帰す」 〔管子‐明法解〕

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デジタル大辞泉 「吏」の意味・読み・例文・類語

り【吏】[漢字項目]

常用漢字] [音](呉)(漢)
役人。「吏員汚吏官吏公吏酷吏獄吏小吏税吏能吏捕吏
[名のり]おさ・おさむ・さと・つかさ・ひとふみ
難読吏道りと吏読りと

り【吏】

役人。官吏。公吏。
「温岐一人は方城の―になって」〈鴎外魚玄機

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【官僚制】より

…官僚制ということばは多義的で,能率的な組織をさすこともあれば逆に組織の非能率をさすこともあり,また専門官吏による行政をさすこともあればこれら専門官吏が権力を掌握している状態をさすこともある。これは官僚制現象自体の動的な性格,構造によるもので,この点を理解すればその意味を整合的に説明することも困難ではない。…

【胥吏】より

…〈胥〉とは《周礼(しゆらい)》では庶人が官司に出て使役される者をいう。また中国では時代がさかのぼるほど官と吏の溝は小さかったが,秦・漢以降,〈刀筆の吏〉といった言葉があるように,しだいに吏は庶民が,官は選良がつくという傾向が生じた。魏・晋以後九品官人法が行われると,九品以内に入る者は官,それ以外は吏という観念ができあがり,庶民が到達しうる地位は令史どまりとなり,それが胥吏の代名詞として定着した。…

※「吏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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