君代の(読み)きみがよの

精選版 日本国語大辞典 「君代の」の意味・読み・例文・類語

きみがよ‐の【君代の】

① 君の寿命長いの意で「長し」と同音を含む地名長柄(ながら)」「なが井」などにかかる。
拾遺(1005‐07頃か)神楽歌・五九八「君が世のながらの山のかひありとのどけき雲のゐる時ぞ見る〈大中臣能宣〉」
堀河百首(1105‐06頃)雑「君が代のなが井の浦に群れゐつつともに千年をちぎるつる哉〈肥後〉」
② 君の寿命がはるか長くの意で「はるかに」にかかる。
※高遠集(1011‐13頃)「君が代のはるかに見ゆる旅なれば祈てぞゆく生の松原

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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