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吹く・噴く ふく

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大辞林 第三版の解説

ふく【吹く・噴く】

( 動五[四] )
(自動詞)
風が動く。風が通る。 《吹》 「南から湿った風が-・く」 「木枯らしが-・く」 「涼しい風に-・かれる」
内部から気体や液体が勢いよく出る。 《噴》 「額から汗が-・き出る」 「煮物が-・いて汁がこぼれる」
物の表面に粉などが生ずる。 「白い粉が-・いた干し柿」 「緑青ろくしようが-・く」
(他動詞)
物に風を当てる。また、そうして物を動かす。 「松林を-・く風」 「疾き風吹きて、世界暗がりて舟を-・きもてありく/竹取」
口をすぼめ、物にむかって息を強く出す。 《吹》 「 蠟燭ろうそくの火を-・いて消す」 「熱いお茶をふうふう-・いてさます」
息で吹奏楽器を鳴らす。 《吹》 「笛を-・く」 「トランペットでマーチを-・く」
気体・液体・煙などを内部から勢いよく出す。吹き出す。 《噴》 「クジラが潮を-・く」 「黒煙を-・き上げる桜島」 「エンジンが過熱して火を-・く」
草木が芽を出す。 「木々が芽を-・く」
物がその表面に粉などを現し出す。 「干し柿が粉を-・く」
事実を誇大に言ったり、ありもしない作り話をしたりする。吹聴する。また、売り値を相場よりも高く言う。ふっかける。 《吹》 「自分の手柄を-・いてまわる」 「日本人だと見りやあ百文の物を壱両ぐらいにやあ-・くだらうから/西洋道中膝栗毛 魯文
ふいごなどで風を送って金属を精錬する。 「真金まがね(=黄金)-・く丹生の真朱まそほの色に出て/万葉集 3560
[可能] ふける
[慣用] あつものに懲りて膾なますを- ・火を- ・法螺ほらを- ・喇叭らつぱを- / 風が吹けば桶屋おけやが儲もうかる
[表記] ふく(吹・噴)
「吹く」は“風が起こる。息を強く出す”の意。「木枯らしが吹く」「熱いお茶を吹いて冷ます」「口笛を吹く」「法螺ほらを吹く」「柳が芽を吹く」  「噴く」は“内部から外へ勢いよく出る。また、そのように出す”の意。「クジラが潮を噴く」「火を噴く山」「ご飯が噴いている」
[句項目]

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

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