吹渡(読み)ふきわたる

精選版 日本国語大辞典 「吹渡」の意味・読み・例文・類語

ふき‐わた・る【吹渡】

〘自ラ四〙 風が吹いて過ぎていく。遠くまで吹いていく。また、一面に吹く。
※宇津保(970‐999頃)吹上下「かげごとに人のみ涼む松よりは風もときはにふきわたらなん」

ふき‐わた・す【吹渡】

〘他サ四〙 風が辺りいちめんに吹いて何かをゆきわたらせる。
堀河百首(1105‐06頃)冬「吹渡すひらのふぶきは寒くともひつぎの御狩せでやまめやは〈源国信〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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