吹田[市](読み)すいた

百科事典マイペディア 「吹田[市]」の意味・わかりやすい解説

吹田[市]【すいた】

大阪府北部,大阪市の北に接する市。1940年市制。南境を神崎川が西流。市域南端部の旧吹田地区は古代以来,淀川筋の水上交通の一拠点として発展,鎌倉時代には方違(かたたがえ)の場として貴族の日記に散見,また風光明媚なことから貴族の別荘も営まれた。近世にも市域の村々の中心で,在郷町的性格が強かった。1899年ビール会社が設立されて以来,化学,金属,製紙などの工場が進出し,工業地帯として発展。東海道本線,阪急京都線・千里線,大阪市営地下鉄御堂筋線,北大阪急行,大阪モノレール名神高速道路,中国自動車道,近畿自動車道が通じる交通の要衝で,千里山千里ニュータウン万国博記念公園国立民族学博物館大阪大学関西大学がある。36.09km2。35万5798人(2010)。→吹田
→関連項目大阪万博関西大学

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