味の素[株](読み)あじのもと

百科事典マイペディア 「味の素[株]」の意味・わかりやすい解説

味の素[株]【あじのもと】

1888年に鈴木三郎助〔1867-1931〕が創業した製薬所を前身とする食品化学会社。創業は1909年。1908年池田菊苗コンブうま味正体として発見したグルタミン酸ソーダを工業化,化学調味料の〈味の素〉として販売する。戦後グルタミン酸ソーダ合成法を開発したほか複合調味料や食品類にも進出し,現在,総合食品から医薬品まで国際的に展開している。最近ではアミノ酸事業,医薬事業で業績を伸ばした。2002年東京スタジアムのネーミングライツ命名権)を取得,〈味の素スタジアム〉とした。本社東京,工場川崎ほか。2011年資本金798億円,2011年3月期売上高1兆2076億円。売上構成(%)は,国内食品37,海外食品19,バイオ・ファイン16,医薬7,提携事業15,その他6。海外売上比率34%。
→関連項目カルピスクラフト・フーズ[会社]

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