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咄∥噺∥話 はなし

世界大百科事典 第2版の解説

はなし【咄∥噺∥話】

落語に関してさまざまなレベルで言及する場合の用語・用字。必ずしも厳密な区別がなされているわけではないが,・噺・話のそれぞれの字の成立事情,歴史的慣用等の違いによって,しばしばこれらの字が以下のように使い分けられる。 〈咄〉という漢字に,本来〈はなし〉の意味はなく,〈アア〉というような叱る声,舌打ちする音などの擬声語であったが,室町時代ごろから〈ハナシ〉という訓(よみ)が付けられたらしく,16世紀初頭成立の《文明本節用集》にその例を見る。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の咄∥噺∥話の言及

【語り】より

…口頭的言語活動の一種。動詞カタルの名詞形。カタルはイフ(言),ツグ(告)などの平常の発話とは異なって,始まりと終りのある方式のととのった物言いをいう。その語源は不明だが,型,象(かた)に関係づける説があって,物語を順序だてて述べることとも,出来事を模して述べることとも解されている。また,ノル(宣),トナフ(唱),ウタフ(歌)など,語義の隣接する語の用法を比較して,これらが話者の一方的な発話であるのに対して,カタルは聞き手を意識し,その期待,要求,疑問に答えて,何事かを説明,解説しようとする性格を持つとされる。…

【落語】より

…日本の大衆芸能の一種。滑稽なはなしで聴衆を笑わせ,終りに落ちをつける話芸。演出法は,落語家が扇子と手ぬぐいを小道具に使用し,講談や浪曲(浪花節)のような叙述のことばを省略して,会話と動作によってはなしを展開する。はじめは,単に〈はなし〉といわれ,この言いかたは,現在も〈はなしを聴きに行く〉とか,〈はなし家〉とかいうように残っているが,天和・貞享(1681‐88)以後は,上方を中心に,〈軽口(かるくち)〉〈軽口ばなし〉などと呼ばれ,この上方的呼称である〈軽口〉時代が,上方文学の衰退期である明和・安永(1764‐81)ごろで終わり,文学の中心が主として江戸に移って,江戸小咄時代になると,もっぱら〈落(おと)し咄〉というようになった。…

※「咄∥噺∥話」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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