和井内 貞行(読み)ワイナイ サダユキ

20世紀日本人名事典 「和井内 貞行」の解説

和井内 貞行
ワイナイ サダユキ

明治・大正期の養魚事業家



生年
安政5年2月15日(1858年)

没年
大正11(1922)年5月16日

出身地
秋田県鹿角郡毛馬内村(現・鹿角市)

主な受賞名〔年〕
緑綬褒章〔明治45年〕

経歴
大和田鉱山勤務時代に、イモリ以外魚が全くいなかった十和田湖に養魚を思い立ち、明治17年コイ、フナイワナ放流したが失敗。36年青森県斡旋で支笏湖のガバチェボヒメマスの卵5万粒を放流、38年10月その回帰を知り、以来家財のすべてを投じて養殖に成功、“和井内鱒”と呼ばれ、教科書にも載った。この間、37年2月に区画漁業免許を取得。その後各地にこのマスが配卵された。また十和田湖国立公園設置に尽力、十和田乗合自動車組合を創立した。十和田湖畔には和井内神社が建ち、昭和63年には和井内と内藤湖南を記念する先人顕彰館が鹿角市に完成した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「和井内 貞行」の解説

和井内 貞行 (わいない さだゆき)

生年月日:1858年2月15日
明治時代;大正時代の養魚事業家
1922年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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