和田(長野県)(読み)わだ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「和田(長野県)」の意味・わかりやすい解説

和田(長野県)
わだ

長野県中東部、小県郡(ちいさがたぐん)にあった旧村名(和田村(むら))。現在は長和(ながわ)町の西部を占める。旧和田村は2005年(平成17)長門(ながと)町と合併し長和町となる。千曲(ちくま)川の支流依田川(よだがわ)の上流域、筑摩山地(ちくまさんち)中にある典型的な山村で、旧村域の約90%が山林地。近世和田峠を越えて諏訪(すわ)へ通じる中山道(なかせんどう)(国道142号)の和田宿で、当時のようすを残している。和田峠は南方に新和田トンネルができたので、交通量は減った。米作のほか、エノキダケやリンドウの栽培が行われる。北西部は美ヶ原(うつくしがはら)の一部で、美ヶ原高原山頂近くまで道路が通じる。人口流出が著しい

[小林寛義]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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