和銅(読み)ワドウ

デジタル大辞泉 「和銅」の意味・読み・例文・類語

わどう【和銅】

飛鳥時代から奈良時代にかけて、元明天皇の時の年号。708年1月11日~715年9月2日。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「和銅」の意味・読み・例文・類語

わどう【和銅】

奈良時代、元明天皇の代の年号。慶雲五年(七〇八)一月一一日に改元、和銅八年(七一五)九月二日に至って次の霊亀となる。武蔵国秩父郡から和銅を献上されたことにちなむ。和銅元年に和同開珎鋳造されたといわれ、また、同三年に平城京遷都が行なわれた。同五年に「古事記成立

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本の元号がわかる事典 「和銅」の解説

わどう【和銅】

日本の元号(年号)。飛鳥時代から奈良時代にかけての708年から715年まで、元明(げんめい)天皇の代の元号。前元号は慶雲(けいうん)。次元号は霊亀(れいき)。708年(慶雲5)1月11日改元。武蔵国秩父郡から和銅(自然銅)が献上されたことを祝って改元が行われた。献上された銅塊を原料として、この年には和同開珎(わどうかいちん)の鋳造・発行も行われた(皇朝十二銭の初め)。また、同年には平城京造営の詔(みことのり)が出され、710年(和銅3)に飛鳥の藤原京から平城京への遷都が行われた。

出典 講談社日本の元号がわかる事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の和銅の言及

【銅】より

…銅のもつ展延性,耐食性,導電性によって,古来金属として幅広い用途をもって人類文化の発展に寄与してきたが,今後は導電性に重点をおきながらも,なお耐食性,展延性を発揮できる材料として,基礎工業材料の重要さを失わないで引きつづき使われるであろう。【葉賀 七三男】
【日本における生産,流通の歴史】
 産銅の記録上の初見は698年(文武2)で,因幡国,ついで周防国から銅鉱を献じたといい,708年武蔵国より和銅(にぎあかがね)すなわち自然銅を献じている。朝廷では慶雲の年号を和銅と改め,近江国で銅銭の和同開珎を鋳造させ,ついで河内,山城などでも同銭をつくらせた。…

※「和銅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android