善・好(読み)えい

精選版 日本国語大辞典 「善・好」の意味・読み・例文・類語

え・い【善・好】

〘形口〙 「よい(良)」の変化した語。
狂言記・貰聟(1660)「『は、とっさま、なにしにいにませうぞ』『おお、したらえいは』」
洒落本遊子方言(1770)「いつでも、にぎやかで、ゑい事だの」
[補注]「書紀歌謡」「万葉」などに見える「えし(善)」には直接つながらないため、別項とした。

え・し【善・好】

〘形ク〙 (「よい(良)」の古形) よい。いい。すばらしい。
※書紀(720)天智一〇年一二月・歌謡「み吉野(えしの)の 吉野の鮎 鮎こそは 島辺も曳岐(エキ) え苦しゑ」
[補注]→「えい(善)」の補注

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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