善界・是界・是我意(読み)ぜがい

精選版 日本国語大辞典 「善界・是界・是我意」の意味・読み・例文・類語

ぜがい【善界・是界・是我意】

※雑俳・川傍柳(1780‐83)三「木の葉でもなくて善界(ゼカイ)は風に散」
[二] 謡曲。五番目物。各流。竹田法印定盛作。唐の天狗の首領善界坊は、日本の仏法を妨げるために愛宕山太郎坊の案内で比叡山に来る。比叡山の僧が勅命をうけて参内するために山を下る途中天地が震動し善界坊が現われる。僧は悪魔降伏のため不動明王を念じると、不動明王や山王権現などの諸神が現われて、善界坊を追いはらう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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