嘉村礒多(1897~1933)

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

嘉村礒多(1897~1933)

農家の跡取り息子に生まれ、後に首相となる岸信介佐藤栄作と同じ時期に旧制山口中学に学ぶが中退。仁保に戻って暗い青春時代を過ごし、親鸞にも入れ込んだ。やがて妻子古里を捨てて、愛人と東京に駆け落ち。貧しさ、病に苦しみながら、短い生涯の中で、自身の境遇を下敷きにした「業苦」「途上」「崖の下」など文学史に残る私小説を残した。作品では山口のことを「Y県」「Y町」と記している。

(2010-09-25 朝日新聞 朝刊 山口 1地方)

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