精選版 日本国語大辞典 「噛」の意味・読み・例文・類語
かま・す【噛】
〘他サ五(四)〙 (食わせるの意)
① 言う、行なう、与えるの意の俗語的な言い方。
※談義本・つれづれ睟か川(1783)跋「四も五もくはぬと思ふてゆけば、六か七かをかますならひ」
② 食うの意の俗語的な言い方。
③ 物と物との間にさしはさむ。てこなどをさしこむ。
④ さるぐつわをはめる。
⑤ 計略にかける。誘惑する。ひっかける。
しが・む【噛】
〘他マ五(四)〙 むしゃむしゃとかむ。強くかむ。かみしめる。
※浄瑠璃・七小町(1727)二「真実にせぬ徒(いたづら)でも、ほんの勘当受ふかと、是が悲しうござんすと、袖をしがみ咽(むせ)返る」
かま‐・せる【噛】
〘他サ下一〙 =かます(噛)
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