囂・姦・喧(読み)かしましい

精選版 日本国語大辞典 「囂・姦・喧」の意味・読み・例文・類語

かしまし・い【囂・姦・喧】

〘形口〙 かしまし 〘形シク〙 やかましい。さわがしい。そうぞうしい。耳障りである。かしがましい。「女三人寄ればかしましい」
落窪(10C後)三「あなかしまし。今は取り返すべき事にもあらず」
※虎明本狂言・鞍馬参(室町末‐近世初)「ああかしましや、みみもとへよってかしましう仰られては、中々ふくのわたらせられぬ」
[語誌]挙例の「落窪‐三」が古いが、この箇所本文異同があり、九条家本などでは「かしかまし」となっている。同書には他に意味用法が同じ「あなかしかまし」が二例見え、「源氏」にも「かしかまし」や「みみかしかまし」の例はあるが「かしまし」はないところから、平安時代語とするには問題が残る。
かしまし‐げ
〘形動〙
かしまし‐さ
〘名〙

かしまし【囂・姦・喧】

〘形シク〙 ⇒かしましい(囂)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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