国分 勘兵衛(9代目)(読み)コクブ カンベエ

20世紀日本人名事典 「国分 勘兵衛(9代目)」の解説

国分 勘兵衛(9代目)
コクブ カンベエ

明治・大正期の実業家 国分商店店主。



生年
嘉永4年2月29日(1851年)

没年
大正13(1924)年1月

出生地
伊勢国(三重県)

経歴
8代目勘兵衛の長男として伊勢に生まれる。文久年間(1861〜1864年)江戸に上り父を手伝って醬油の醸造並びに販売に従事したが、明治維新の大変革に際し売掛金回収不能などにより家運危機に瀕したため、明治12年家督を継いで9代目となり、13年従来の醬油製造を廃止し、食品販売問屋の国分商店を開業。ビール、缶詰なども扱い販路を広げ、大正4年に合名会社として、大日本麦酒麒麟麦酒の代理店も務めた。養嗣子・秀次郎が10代目勘兵衛を継いだ。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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