国務院(中国)(読み)こくむいん

世界大百科事典(旧版)内の国務院(中国)の言及

【中華人民共和国】より

中国語 少数民族のうち,モンゴル族,チベット族,ウイグル族,朝鮮族,タイ(傣)族,カザフ(ハザフ,哈薩克)族などは独自の文字をもつが,文字をもたない少数民族には,ローマ字母による表記法が考案されつつある。 〈信仰の自由〉をうたった憲法の下で,個人の宗教信仰はたてまえとして認められているが,宗教活動以外の場での布教・伝道は認められておらず,宗教団体はすべて国務院宗教局の統轄下におかれるなど,きびしい制限が加えられている。83年3月付の中国共産党中央の文件によれば,その時点で,全国の各種宗教聖職者は総数5万9000余人で,うちイスラム教神職者が2万人余りでもっとも多く,ついで仏教の僧・尼とラマ教(チベット仏教)僧2万7000余人,キリスト教の牧師9300余人,道教の道士・道姑2600余人となっている。…

【内閣】より

…また90年より大統領制を導入した)。 1982年中国憲法も,国務院,とくに同総理,副総理,国務委員,秘書長からなる国務院常務会議に,内閣類似の地位を与え,ソ連の最高会議,同幹部会と大臣会議との関係にほぼ相当する規定を,全国人民代表大会(全人代),同常務委員会との関係について置いている。もっともソ連,中国等の社会主義国では,自由な選挙に基づく複数政党間の公開された競合という歯止めがないため,最高会議や全国人民代表大会の儀式化が体制原則をなし,それらに対する内閣の憲法上の責任は,事実上,党官僚機構への従属となりがちである。…

※「国務院(中国)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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