国家安全保障戦略(読み)コッカアンゼンホショウセンリャク

デジタル大辞泉 「国家安全保障戦略」の意味・読み・例文・類語

こっかあんぜんほしょう‐せんりゃく〔コクカアンゼンホシヤウ‐〕【国家安全保障戦略】

外交防衛中心とした国家安全保障に関する基本方針日本は平成25年(2013)に初めて策定NSS(National Security Strategy)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「国家安全保障戦略」の意味・わかりやすい解説

国家安全保障戦略
こっかあんぜんほしょうせんりゃく

外交・安全保障の基本方針。おおむね10年程度の期間を念頭におく内容で、閣議決定後、国家安全保障会議での議論を経て定期的に修正が加えられる。英語の呼称であるNational Security Strategyの頭文字をとりNSSとも称する。2013年(平成25)12月に閣議決定された最初のNSSは、積極的平和主義の立場から国際平和に寄与することを理念としている。また、アジア・太平洋地域においては、北朝鮮による周辺諸国への挑発行動や中国の海洋方面への軍事的膨張を国際社会の懸念事項としている。こうした脅威への対策として、日米同盟の強化、韓国、オーストラリアASEAN(アセアン)(東南アジア諸国連合)、インドなど民主主義諸国との協力関係の強化や国連外交の強化など、総合的な施策が記されている。

[編集部]

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