国際法律家委員会(読み)こくさいほうりつかいいんかい

百科事典マイペディア 「国際法律家委員会」の意味・わかりやすい解説

国際法律家委員会【こくさいほうりつかいいんかい】

International Commission of Juristsといい,略称ICJ。1952年に法学者,法律家の人権擁護を目的とする国際組織として設立。さまざまな人権問題に対し情報収集,実態調査・研究を行い,これを公表して政府や国際機関に警告を発している。1978年には,裁判官および法律家の独立性のためのセンターCentre for the Independence of Judges and Lawyers(CIJL)を開設国連経済社会理事会ユネスコの他,ヨーロッパ評議会アフリカ統一機構NGOとして活躍している。本部ジュネーブ

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知恵蔵 「国際法律家委員会」の解説

国際法律家委員会

国際法曹委員会とも訳され、国連や欧州審議会と協議資格を持つ人権NGOの1つで、「法の支配(rule of law)」により人権と基本的自由を保障することを、目的としている。1952年にジュネーブで、法学者、法律実務家によって設立され、世界60カ国に支部や連携団体がある。委員会は、法の支配についての検討会議、セミナー会合主催年報「ICJ Review」の発行、法の支配と人権の侵害状況の調査・研究、国際人権基準に則した裁判や、人権保障手段の確保などを行っている。

(宮崎繁樹 明治大学名誉教授 / 2007年)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際法律家委員会」の意味・わかりやすい解説

国際法律家委員会
こくさいほうりつかいいんかい
International Commission of Jurist

法の支配により人権と基本的自由を保障することを目的として 1952年にジュネーブで結成された人権擁護団体。法の支配についての検討会,セミナーなどの開催,年報の発行,人権の侵害状況の調査・研究,人権保障手段の確保などをその活動目的とする。国際連合ヨーロッパ理事会との協議資格を持つ国際的権威のある非政府組織 NGOであり,60ヵ国に支部を持つ。日本では 91年に自由人権協会がこの加盟団体となった。

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