土方 久功(読み)ヒジカタ ヒサカツ

20世紀日本人名事典 「土方 久功」の解説

土方 久功
ヒジカタ ヒサカツ

昭和期の彫刻家,民族学研究家



生年
明治33(1900)年7月13日

没年
昭和52(1977)年1月11日

出生地
東京市小石川区林町

学歴〔年〕
東京美術学校彫塑科〔大正13年〕卒

経歴
昭和2年丸善画廊で初個展。4年パラオ島に渡り、彫刻や絵画などを制作、原住民の芸術や風土を作品に反映させた。14年一時帰国、再びパラオに、のち北ボルネオにも渡り、19年病気のため帰国。この間作家・中島敦親交を結ぶ。戦後は木彫レリーフに新展開をみせ、30年から51年まで新樹会展へ出品をつづけた。日本のゴーギャンといわれている。主な作品に「パラオ連作」「仁王」「洗身池」など。著書に「パラオの神話伝説」「サテワヌ島民話」「流木」などがあり、平成2年から民族学関係の著述と日記を収めた「土方久功著作集」(全8巻 三一書房)が刊行される。3年回顧展が開かれた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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