地中海紅斑熱(ボタン熱)

内科学 第10版 の解説

地中海紅斑熱(ボタン熱)(リケッチア感染症)

 Rickettsia conorii による急性熱性感染症である.地中海沿岸を中心に,アフリカ大陸,西インドまで広がっている.イヌなどを嗜好するマダニが媒介することから,比較的人との住環境近くで発生する特徴がある. 臨床症状は,ほかの紅斑熱群と同様発熱発疹,刺し口を主徴とする.また,診断ならびに治療もほかのリケッチア症と同様であるが,適切な治療が行われない場合,死亡することもある.[安藤秀二]

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

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