地酒(地方で醸造される酒)(読み)じざけ

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

地酒(地方で醸造される酒)
じざけ

地方で醸造される酒。清酒主産地で、ナショナルブランドの多い灘(なだ)(神戸市)や伏見(ふしみ)(京都市)の酒に対し、それ以外の地方でつくられる清酒をいう。近年、醸造技術が進歩し、地酒の酒質も向上し、また、地方色が喜ばれている。たとえば、高知富山、新潟県は辛口、瀬戸内海沿いの酒は甘口本州の中部山岳地帯の諸県では濃口のタイプが多く、地方色がある。吟醸(ぎんじょう)酒、純米酒、やわくちなどの細かい技術と手間をかけた酒がつくられている。

[秋山裕一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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