地震・津波観測監視システム

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

地震・津波観測監視システム

熊野灘のフィリピン海プレートが沈み込む南海トラフ(溝)周辺に全長250キロの光ファイバー基幹ケーブルをループ状に敷設する。範囲は尾鷲市から南南東約120キロ、幅は約60キロ。基幹ケーブル5地点から放射状に枝線を延ばし、先端に海底の揺れや長期間の動きを観測する高さ約1メートルのチタン合金製の円柱形地震計と津波の強弱水圧、地底温度などを検知する圧力計を一組に各4基埋設する。

(2010-07-21 朝日新聞 朝刊 三重全県 2地方)

出典 朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

地震・津波観測監視システム
じしんつなみかんそくかんししすてむ

南海トラフの地震、津波を常時観測監視するために開発された観測システム。英語名はDense Oceanfloor Network system for Earthquakes and Tsunamisで、略称はDONET(ドゥーネット)。DONET1とDONET2がある。2006年(平成18)から海洋研究開発機構(JAMSTEC(ジャムステック))が研究開発を進めてきたが、2016年4月以降は防災科学技術研究所が運用管理している。
 DONET1は、東南海地震の想定震源域である紀伊半島沖の熊野灘(なだ)の水深約1900~4400メートルの海底22か所に観測点が置かれ、2011年8月にすべての観測機器を基幹ケーブルへと接続し、本格運用を開始した(当初の観測点は20か所)。DONET2は、南海地震の想定震源域である紀伊水道から四国沖の水深1100~3600メートルの海底29か所に観測点が置かれ、2016年3月末に整備が終了した。DONET2の完成を受け、翌4月、DONET1とDONET2は防災科学技術研究所に移管された。観測点には、海底の動きをリアルタイムでチェックできる観測機器(強震計、広帯域地震計、水晶水圧計、微差圧計、ハイドロフォン、精密温度計)が設置され、観測データは、三重県尾鷲(おわせ)市にある陸上局から、専用回線を通じて気象庁等にリアルタイムで配信されている。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

技術書典

ITや機械工作などの技術書を専門とする同人誌の即売会。主催は、技術書の同人誌サークル「TechBooster」と技術系電子書籍専門の出版社「達人出版会」。主にコミックマーケットで取り扱われていた技術系...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

地震・津波観測監視システムの関連情報