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埦飯(椀飯) おうばん

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世界大百科事典 第2版の解説

おうばん【埦飯(椀飯)】

垸飯とも書く。食膳の献立の一つ,および饗応の儀礼。埦飯とは本来は人を饗応するために設ける食膳をいい,のちには単に饗応を意味する言葉としても用いられるようになった。平安時代の公家社会では節会や節供など禁中に行事のあったときなどに,酒肴や菓子などとともに埦(わん)に盛った飯を台にすえてふるまった。これは,自発的に出されるものではなく,特に命を受けた公家衆らが調達したが,恒例的なものでも儀式的なものでもなく,いわば弁当つまり軽便食であった。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の埦飯(椀飯)の言及

【宴会】より

…世界の諸民族の宴会には共通した点がいくつかある。宴会(宴(うたげ))が周期的に訪れる祭りの一環として行われ,そこに厳粛と狂騒,競争,浪費,贈与などをともなった非日常的な世界が展開されている。採集狩猟民のエスキモーやアメリカ・インディアンのクワキウトル族,オーストラリアの原住民にとって,夏や乾季は労働の季節であるが,冬や雨季は彼らが連帯性を確認し,強化するために,祭りを集中的に行う季節である。宴会はこの季節に集まり,彼らは興奮のるつぼに誘い込まれる。…

【もてなし】より

…《日葡辞書》は〈人を招待などして,手あつく待遇する〉と釈している。 このように相手を招いて宴会を催し,酒食を供したうえで,引出物を贈るもてなしは,公家・武家を通じ,大饗埦飯(おうばん)などさまざまな形で行われ,饗応してもてなす側は,共食,贈与を通じて相手との人間関係を強めることを目的としていた。中世の荘園,公領では,現地に下向してくる預所,地頭,その代官,検注・内検・勧農・収納などの使に対し,三日厨(みつかくりや)をはじめとするもてなしをするのが荘官,百姓の義務であり,公事(くじ)とされていた。…

※「埦飯(椀飯)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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