20世紀日本人名事典 「堀 悌吉」の解説
堀 悌吉
ホリ テイキチ
明治〜昭和期の海軍中将
- 生年
- 明治16(1883)年8月16日
- 没年
- 昭和34(1959)年5月12日
- 出生地
- 大分県
- 学歴〔年〕
- 海兵(第32期)〔明治37年〕卒,海大〔大正7年〕卒
- 経歴
- 海兵を山本五十六と同期の第32期のトップで卒業、第1次大戦中の大正5年までフランスに駐在。帰国後海大に学び、ワシントン会議随員、国際連盟海軍代表を務めたあと、昭和4年、山梨次官のもとで軍務局長となった。いずれ次官、大臣と目されたが、翌年のロンドン軍縮会議に際して海軍の方針を起案し、統帥権問題、および条約派と艦隊派の対立を招く。その後、第3戦隊司令官、第1戦隊司令官を歴任したが、条約派一掃の人事のため、9年、予備役に編入された。その後、日本飛行機社長、太平洋戦争中は浦賀ドック社長を務めた。戦後の21年に「ロンドン軍縮会議と統帥権問題」を公表している。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報