普及版 字通 「堡(漢字)」の読み・字形・画数・意味
堡
12画
[字訓] とりで・おか・つつみ
[字形] 形声
声符は保(ほ)。保に保衛・保守の意があり、土塁を以て防衛するところをいう。古くは保字を用い、〔礼記、月令〕「四鄙、保に入る」とは堡の意である。漢の西域経営以来、保塁の属が多く作られ、〔晋書、堅載記下〕に「關中の保壁三千餘」とあり、唐に至ってさらに遠く西域の地に及んだ。堡は〔説文〕にみえず、唐の慧琳の〔一切経音義〕に「堡は高土なり」とあり、土塁をいう。
[訓義]
1. とりで、土石で作った城。
2. おか、つつみ、防禦用の土堤。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕堡 豆伊比地(ついひぢ) 〔字鏡集〕堡 ツイヒヂ・ツツミ
[語系]
堡・保puは同声。保に神聖を守る意がある。堡は保障・障壁の意に用いる後起の字。
[熟語]
堡営▶・堡塢▶・堡砦▶・堡塞▶・堡柵▶・堡戍▶・堡墻▶・堡障▶・堡壁▶・堡塁▶
[下接語]
営堡・海堡・堡・城堡・屯堡・烽堡・望堡・塁堡
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報