堺 利彦（読み）サカイ トシヒコ

新訂 政治家人名事典 明治～昭和

堺 利彦
サカイ トシヒコ

別名

号=堺 枯川(サカイ コセン) 筆名=貝塚 渋六

生年月日

明治3年11月25日

出生地

豊前国仲津郡豊津村(現・福岡県京都郡豊津町)

学歴

一高〔明治21年〕中退

経歴

豊津藩士族の子として生まれる。一高中退後、小学校教師、新聞記者などを経て、明治32年万朝報社に入社。35年社会主義協会に参加。日露戦争の開戦前夜、幸徳秋水、内村鑑三らと共に「万朝報」に非戦論を展開。36年同社退社後は幸徳と平民社を創設し、週刊「平民新聞」を発刊して社会主義の狼火をあげる。39年日本社会党結成に参加、同党禁止後は幸徳系の金曜会に属したが、41年赤旗事件で入獄。以後は売文社を拠点にマルクス主義の立場をつらぬき、“冬の時代”にも、風刺的な痛烈な戯文を書いて抵抗し、大正期の思想、社会運動に強い影響をあたえた。大正9年日本社会主義同盟を結成、11年日本共産党創立に参加して総務幹事長(委員長)に就任。翌年検挙後は社会民主主義に転じ、無産政党を支持。昭和2年共産党を脱党。4年普通選挙法による東京市会議員に最高点で当選。評論家・小説家としても活躍し、代表作に「悪魔」「肥えた旦那」「楽天囚人」「売文集」「猫のあくび」「猫の百日咳」など。「堺利彦全集」(全6巻)がある。

没年月日

昭和8年1月23日

家族

妻=堺 為子(社会運動家) 長女=近藤 真柄(婦人運動家)

出典　日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典　明治～昭和」（2003年刊）

20世紀日本人名事典

堺 利彦
サカイ トシヒコ

明治〜昭和期の社会主義者,ジャーナリスト,評論家,小説家

生年

明治3年11月25日(1871年)

没年

昭和8(1933)年1月23日

出生地

豊前国仲津郡豊津村(現・福岡県京都郡豊津町)

別名

号=堺 枯川(サカイ コセン),筆名=貝塚 渋六

学歴〔年〕

一高〔明治21年〕中退

経歴

豊津藩士族の子として生まれる。一高中退後、小学校教師、新聞記者などを経て、明治32年万朝報社に入社。35年社会主義協会に参加。日露戦争の開戦前夜、幸徳秋水、内村鑑三らと共に「万朝報」に非戦論を展開。36年同社退社後は幸徳と平民社を創設し、週刊「平民新聞」を発刊して社会主義の狼火をあげる。39年日本社会党結成に参加、同党禁止後は幸徳系の金曜会に属したが、41年赤旗事件で入獄。以後は売文社を拠点にマルクス主義の立場をつらぬき、“冬の時代”にも、風刺的な痛烈な戯文を書いて抵抗し、大正期の思想、社会運動に強い影響をあたえた。大正9年日本社会主義同盟を結成、11年日本共産党創立に参加して総務幹事長(委員長)に就任。翌年検挙後は社会民主主義に転じ、無産政党を支持。昭和2年共産党を脱党。4年普通選挙法による東京市会議員に最高点で当選。評論家・小説家としても活躍し、代表作に「悪魔」「肥えた旦那」「楽天囚人」「売文集」「猫のあくび」「猫の百日咳」など。「堺利彦全集」(全6巻)がある。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

367日誕生日大事典

堺 利彦 (さかい としひこ)

生年月日:1871年11月25日
明治時代-昭和時代の社会主義者。東京市議会議員
1933年没

出典　日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」