20世紀日本人名事典 「塩原 又策」の解説
塩原 又策
シオバラ マタサク
明治〜昭和期の実業家 (株)三共社長。
- 生年
- 明治10(1877)年1月10日
- 没年
- 昭和30(1955)年1月7日
- 出生地
- 長野県
- 出身地
- 神奈川県横浜市
- 学歴〔年〕
- 横浜英和学校卒
- 経歴
- 大谷嘉兵衛経営の日本製茶会社で実務を修業、父と大谷が共同出資で設立した横浜絹物会社の取締役支配人となった。明治32年米国で研究所主宰の高峰譲吉博士と提携して三共商店を設立、タカジアスターゼとアドレナリンの販売を始める。35年三共合資会社を設立、オリザニン、テトロドトキシンの製造に成功、大正2年株式会社に改組、専務となり、高峰を社長に迎えた。3年第1次世界大戦時にサリチル酸量産化に成功、製薬工業の基礎を築き、昭和4年社長となった。15年会長。この間米国からベークライト特許権を獲得、7年日本ベークライトを設立、会長となった。また日本カーバイト工業、昭和飛行機、理化学研究所などの役員を兼ねた。戦後は癌研究会理事。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報