墜(漢字)

普及版 字通 「墜(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 15画

(旧字)
15画

[字音] ツイ・チ
[字訓] おちる・おとす・うしなう

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
(隊)+土。は神の陟降する神梯((ふ))の前に犠牲をおく形。土は社神。そこに地の神を祀る。ゆえには地の初文。地の義には、のち地を用いる。神の降下するところより墜の意とする。〔説文新附〕十三下に「(お)つるなり」とあり、隕(てんいん)の意とするが、卜文には神梯より人の落下するさまを示す象形の字がある。金文に「對(こた)へて敢て(おと)さず」とあり、〔国語、晋語二〕「(つつし)みて命をさず」というのと同じ。(すい)はの省とみるべきである。

[訓義]
1. おちる、おとす。
2. うしなう。
3. 地の初、地。

[古辞書の訓]
名義抄 オツ 〔立〕 ホシママ・クヅル・ヲツ・イチマチ

[語系]
diutは同声。墮(堕)duai、duiは声近く、墮は〔広雅、釈詁二〕に「つるなり」、は〔説文〕十四下に「下するなり」と訓する字で、の初文。金文に、を墜の義に用いる例がある。

[熟語]
墜逸・墜・墜雨・墜下・墜陥・墜岸墜景墜言・墜死墜失墜緒墜絮墜睫・墜星墜胎・墜地墜典・墜亡墜落墜露墜楼
[下接語]
逸墜・墜・隕墜・横墜・潰墜・危墜・棄墜・毀墜・傾墜撃墜・荒墜・弛墜・失墜墜・墜・墜・跌墜・天墜・転墜・墜・覆墜・崩墜・憂墜・露墜

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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