壬生(京都市)(読み)みぶ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「壬生(京都市)」の意味・わかりやすい解説

壬生(京都市)
みぶ

京都市中京(なかぎょう)区西部の一地区。旧壬生村。古くは「水生(みぶ)」といい、その呼称が示すように土地が低湿で、江戸時代まで、壬生菜キョウナ変種)をはじめ、セリゴボウなどの産地として知られた。現在は市街地となっているが、豊富な地下水を利用して、友禅(ゆうぜん)染めなどの染色工場が集まる。また、壬生狂言(国指定重要無形民俗文化財)で有名な壬生寺がある。近くには、幕末期に新選組屯所(とんしょ)が置かれた八木家があり、京都市の有形文化財に指定されている。壬生寺に新選組隊士の墓がある。

織田武雄

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android