外用副腎皮質ホルモン剤(読み)ガイヨウフクジンヒシツホルモンザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「外用副腎皮質ホルモン剤」の解説

外用副腎皮質ホルモン剤

製品名
《アムシノニド製剤》
ビスダーム(帝國製薬、日医工)
《アルクロメタゾンプロピオン酸エステル製剤》
アルメタ(塩野義製薬
タルメア(富士製薬工業)
ビトラ(岩城製薬
《クロベタゾールプロピオン酸エステル製剤》
グリジール(佐藤製薬)
グリジールスカルプ(佐藤製薬)
クロベタゾールプロピオン酸エステル(武田テバファーマ)
ソルベガ(久光製薬)
デルスパート(池田薬品工業、日医工)
デルトピカ(岩城製薬)
デルモベート(グラクソ・スミスクライン)
デルモベートスカルプ(グラクソ・スミスクライン)
マイアロン(前田薬品工業、佐藤製薬、日医工)
マハディ(ラクール薬品販売、東光薬品工業)
《ジフルコルトロン吉草酸エステル製剤》
アルゾナ(東光薬品工業、ラクール薬品販売)
アルゾナユニバーサル(東光薬品工業、ラクール薬品販売)
テクスメテン(佐藤製薬)
テクスメテンユニバーサル(佐藤製薬)
ネリゾナ(バイエル薬品)
ネリゾナソリューション(バイエル薬品)
ネリゾナユニバーサル(バイエル薬品)
《デキサメタゾン吉草酸エステル製剤》
ザルックス(マイランEPD)
ボアラ(マルホ
《ジフロラゾン酢酸エステル製剤》
アナミドール(岩城製薬)
カイノチーム(摩耶堂製薬)
ジフラール(アステラス製薬)
ジフロラゾン酢酸エステル(陽進堂)
ダイアコート(ファイザー
《ジフルプレドナート製剤》
サイベース(前田薬品工業、佐藤製薬)
ジフルプレドナート(小林化工)
スチブロン(岩城製薬)
マイザー(田辺三菱製薬)
《ベタメタゾンジプロピオン酸エステル製剤》
ダイプロセル(佐藤製薬)
ディーピーポロン(摩耶堂製薬)
デルモゾールDP(岩城製薬)
ヒズボット(辰巳化学)
ベタメタゾンジプロピオン酸エステル(陽進堂、帝國製薬、日医工)
リンデロンDP(塩野義製薬)
《デキサメタゾン製剤》
オイラゾン(ノバルティスファーマ)
デキサメサゾン(佐藤製薬、岩城製薬)
デキサメタゾン(摩耶堂製薬)
《トリアムシノロンアセトニド製剤》
トリシノロン(東興薬品工業、科研製薬)
ノギロン(陽進堂)
レダコート(アルフレッサファーマ)
《ヒドロコルチゾン・クロタミトン製剤》
オイラックスH(ノバルティスファーマ)
《モメタゾンフランカルボン酸エステル製剤》
フランカルボン酸モメタゾン(岩城製薬)
フルメタ(塩野義製薬)
マイセラ(前田薬品工業、日医工)
《フルオシノニド製剤》
グリコベース(摩耶堂製薬)
シマロン(東興薬品工業、日医工)
ソルニム(東和薬品)
トプシム(田辺三菱製薬)
トプシムE(田辺三菱製薬)
フルオシノニド(帝國製薬、日医工、陽進堂)
ベスタゾン(池田薬品工業、日医工)
《フルオシノロンアセトニド製剤》
フルオシノロンアセトニド(陽進堂)
フルコート(田辺三菱製薬)
フルポロン(摩耶堂製薬)
《プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル製剤》
スピラゾン(岩城製薬)
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(陽進堂)
ユーメトン(辰巳化学)
リドメックスコーワ(興和創薬、興和)
《プレドニゾロン製剤》
プレドニゾロン(摩耶堂製薬、マイラン製薬、ファイザー、陽進堂、辰巳化学、帝國製薬、ニチイコウ)
《ベタメタゾン吉草酸エステル製剤》
ケリグロール(摩耶堂製薬)
デルモゾール(岩城製薬)
ノルコット(辰巳化学)
ベクトミラン(東和薬品)
ベタメタゾン吉草酸エステル(陽進堂)
ベトネベート(グラクソ・スミスクライン、第一三共)
リンデロンV(塩野義製薬)
《ベタメタゾン吉草酸エステル・ゲンタマイシン硫酸塩製剤》
デキサンVG(富士製薬工業、日医工)
デルモゾールG(岩城製薬)
ベトノバールG(佐藤製薬)
リンデロン‐VG(塩野義製薬)
ルリクールVG(東和薬品)
《デキサメタゾンプロピオン酸エステル製剤》
デルムサット(東光薬品工業、ラクール薬品販売)
プロメタゾン(池田薬品工業、日医工)
メインベート(前田薬品工業、佐藤製薬)
メサデルム(大鵬薬品工業、岡山大鵬薬品)
《デプロドンプロピオン酸エステル製剤》
アロミドン(岩城製薬)
エクラー(久光製薬、鳥居薬品)
《ベクロメタゾンプロピオン酸エステル製剤》
ベクラシン(摩耶堂製薬)
《クロベタゾン酪酸エステル製剤》
キングローン(辰巳化学)
キンダベート(グラクソ・スミスクライン)
キンダロン(前田薬品工業、佐藤製薬)
クロベタゾン酪酸エステル(陽進堂、帝國製薬、日医工)
クロベタポロン(摩耶堂製薬)
パルデス(岩城製薬)
《ヒドロコルチゾン酪酸エステル製剤》
アボコート(佐藤製薬)
ロコイド(鳥居薬品)
《ヒドロコルチゾン酢酸エステル配合剤》
強力レスタミンコーチゾン(興和創薬、興和)
《酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン製剤》
イトロン(岩城製薬)
ハーユロン(辰巳化学)
パンデル(大正ファーマ、大正製薬)
酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン(陽進堂)
《ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル製剤》
アンテベート(鳥居薬品)
アンフラベート(前田薬品工業、日医工、佐藤製薬)
サレックス(岩城製薬)
ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル(日本ジェネリック)
《フラジオマイシン硫酸塩・ベタメタゾン吉草酸エステル製剤》
ベトネベートN(グラクソ・スミスクライン、第一三共)
《フラジオマイシン硫酸塩・フルオシノロンアセトニド製剤》
デルモランF(佐藤製薬)
フルコートF(田辺三菱製薬)
《フルドロキシコルチド製剤》
ドレニゾン(大日本住友製薬、帝國製薬)
《プレドニゾロンファルネシル酸エステル製剤》
ファルネゾン(大鵬薬品工業)

 湿疹しっしん皮膚炎などの炎症かゆみ不快感のある皮膚病などに効果があります。


 クロベタゾン酪酸エステル製剤は、アトピー性皮膚炎の治療にも用います。


 強力レスタミンコーチゾン軟膏なんこうベタメタゾン吉草酸エステル・ゲンタマイシン硫酸塩製剤フラジオマイシン硫酸塩・ベタメタゾン吉草酸エステル製剤は、二次的に感染をおこしている皮膚病の治療にも用います。そのほか、耳鼻咽喉科における術後にも用います。


 プレドニゾロンファルネシル酸エステル製剤は、経皮吸収型の副腎皮質ホルモン剤で、関節リウマチによる指・手・肘関節の腫れ・痛みの改善に用いられます。


 以下におもな外用副腎皮質ホルモン剤をあげます。


●作用のもっとも強力な薬=クロベタゾールプロピオン酸エステル製剤ジフロラゾン酢酸エステル製剤


●作用のたいへん強力な薬=ジフルコルトロン吉草酸きっそうさんエステル製剤ジフルプレドナート製剤フルオシノロンアセトニド製剤ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル製剤ベタメタゾンジプロピオン酸エステル製剤モメタゾンフランカルボン酸エステル製剤酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン製剤


●作用の強力な薬=デキサメタゾン吉草酸エステル製剤デプロドンプロピオン酸エステル製剤プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル製剤フルオシノロンアセトニド製剤ベクロメタゾンプロピオン酸エステル製剤ベタメタゾン吉草酸エステル製剤


●作用の緩和な薬=アルクロメタゾンプロピオン酸エステル製剤クロベタゾン酪酸エステル製剤デキサメタゾン製剤トリアムシノロンアセトニド製剤ヒドロコルチゾン酪酸エステル製剤


●作用の弱い薬=プレドニゾロン製剤ヒドロコルチゾン製剤


①薬を使用した部分に、かゆみ、焼けるような感じ、水疱すいほう水ぶくれ)などが生じたときは、薬による過敏症状のことがあります。使用を止め、すぐ医師に相談してください。


②薬により、皮膚カンジダ症(皮膚へ真菌の一種のカンジダが感染する病気)、にきび、出血、皮膚萎縮いしゅく、多毛、色素脱失(肌の色が抜ける)、皮膚蒼白そうはく(肌の色が青白くなる)、酒さ様皮膚炎、口囲皮膚炎、紫斑、魚鱗癬様皮膚変化、刺激感、乾燥、接触皮膚炎、紅斑、丘疹、腫脹、眼圧亢進こうしん緑内障白内障などが現れることがあります。


 こうした症状が現れたときは、すぐ医師に相談してください。


薬効副作用出現の有無をチェックするため、指示された検査は必ず受けてください。


①いろいろな剤型があります。軟膏なんこうクリームローション、スプレー、ゲルは、1日1~数回用います。ローションは容器をよく振り、中の薬を混ぜてから使用してください。テープは、1日1回、病変部を軽く洗い、乾いてからってください。12~24時間貼ったままにします。貼り替える際も同様にします。


 1日の使用回数、使用期間などは、医師の指示を守ってください。


②薬を目に使用しないでください。また、皮膚損傷のある部位にも使用しないでください。


③指示があった場合を除いて、薬を塗った部分を包帯で包まないでください。包帯をすると、副作用がおこりやすくなります。


④あらかじめ問診の際に、持病・アレルギーなどの体質・現在使用中の薬の有無を医師に報告してください。とくに糖尿病、皮膚感染症(水ぼうそう、帯状疱疹たいじょうほうしんなど)、鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎、潰瘍(ベーチェット病は除く)、第Ⅱ度深在性以上の熱傷・凍傷などの病気がある人は、使用できません。また、過去に副腎皮質ホルモン剤や抗生物質を含んだ薬で過敏症状をおこしたことがある人は、この薬が使用できないことがあります。


 プレドニゾロンファルネシル酸エステル製剤は、感染のある関節には使用できません。


 妊婦、現在妊娠する可能性のある人、母乳で授乳している人は、その旨を医師に報告してください。

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