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外資系高級ホテルの進出 がいしけいこうきゅうほてるのしんしゅつ

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知恵蔵の解説

外資系高級ホテルの進出

外資系高級ホテルチェーンの日本進出が相次いでいる。2002年に開業した「フォーシーズンズホテル丸の内東京」を先駆けに、03年に「グランドハイアット 東京」、05年「コンラッド東京」「マンダリンオリエンタル東京」、07年「ザ・リッツ・カールトン東京」「ザ・ぺニンシュラ東京」と続き、09年に「シャングリ・ラ ホテル東京」、10年には「セントレジスホテル大阪」の開業も予定されている。 外資系ホテルチェーンの日本進出が活発化している背景には、地価の高かったバブル期には採算が合わなかった都心の一等地の地価が十分利益が見込める水準まで低下したこと、国際的にみて、日本の地価は経済規模との対比で割安であることがある。と同時に、01年10月に東京都が発表した「東京の新しい都市づくりビジョン」に基づく規制緩和追い風となっている。オフィスビルに宿泊施設や交流施設、住居などを併設することにより、より大きなビルが建てられるようになったことで進出にインセンティブが働いている。 また、進出した各ホテルの標準的な客室の広さは50平方メートル前後と広く、一泊7万円前後と高料金にもかかわらず、客足は好調。また、顧客層も外国人よりも日本人の利用者が多いというのも特徴となっている。稼働率の向上を図るために、客室単価の低下に悩む国内ホテルグループとは対照的で、超高級感をうたい、消費者の心をつかんだといえそうだ。 外資系ホテルチェーンの進出を契機に、国内ホテルグループの経営戦略の変化の兆しがみえる。日本の観光立国化の流れとともにホテル業界の競争は新しい局面に入りつつある。

(森岡英樹 金融ジャーナリスト パラゲイト・コンサルタンツシニア・リサーチ・アソシエイツ / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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