20世紀日本人名事典 「多田 等観」の解説
多田 等観
タダ トウカン
- 生年
- 明治23(1890)年7月7日
- 没年
- 昭和42(1967)年2月18日
- 出生地
- 秋田県秋田市
- 学歴〔年〕
- 秋田中〔明治43年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 日本学士院賞〔昭和30年〕「西蔵撰述仏典目録」
- 経歴
- 浄土真宗本願寺派の寺に生まれる。明治44年ダライ・ラマ13世の使者として京都に来たデトル僧正についてチベット語を学び、翌年同僧正と共にインドに赴く。大正2年チベットに入り、ダライ・ラマの許可で外国人としては初めてラマ教団に入る。以後12年までラマ教寺院に住んで教義を研究。帰国後の大正14年から昭和18年まで東北帝大講師をつとめ、以後26年まで東大講師を務めた。26年渡米し、サンフランシスコのアメリカ・アジア研究所教授として29年まで在任した。著書に「西蔵大蔵経総目録」「西蔵撰述仏典目録」「チベット」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報