夜長・夜永(読み)よなが

精選版 日本国語大辞典 「夜長・夜永」の意味・読み・例文・類語

よ‐なが【夜長・夜永】

〘名〙
① 夜が長いこと。また、その頃。長夜。秋の夜にいうことが多い。《季・秋》
※宇津保(970‐999頃)蔵開中「このごろはよながにしめやかにて、夜聞かん。な罷でそ」
夜食、特に、大床子(だいしょうじ)御膳おろしを夜食に食うことをいう、女房詞。〔書言字考節用集(1717)〕
滑稽本浮世風呂(1809‐13)二「お夜食(ヨナガ)を仕舞てから参じますと」

よ‐なが・し【夜長・夜永】

〘形ク〙 夜の間が長い。長夜である。また、夜が長く感じられる。歌などでは「節(よ)長し」にかけていうことがある。《季・秋》
万葉(8C後)七・一〇七二「明日の夕(よひ)照らむ月夜は片寄りに今夜(こよひ)に寄りて夜長(よなが)からなむ」
よなが‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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