大分県中津市(読み)なかつ〈し〉

日本の地名がわかる事典の解説

〔大分県〕中津〈市〉(なかつ〈し〉)


大分県北西部にある市。
北東部は周防灘に面し、北西部は福岡県に接する。県北部の産業の中心地。2005年(平成17)3月、下毛(しもげ)郡の三光村、本耶馬渓町、耶馬溪町、山国町を編入して現在の姿となる。この合併により、下毛郡は消滅。市域の約8割を山林原野が占め、山間部のほぼ全域が耶馬日田英彦山(ひたひこさん)国定公園に属する。英彦山を源流とする山国(やまくに)川の流域に中津平野が広がる。JR日豊本線、国道212号などが通じ、周防灘に面する中津港は重要港湾に指定されている。中心地の中津地区は16世紀末の黒田氏入部以来の城下町で、豊前地方の中心地として発展。自動車・衛生陶器・食品などの工場が立地するほか、テクノポリス計画に基づく先端技術関連企業の誘致も進む。農業では稲作・畜産・酪農と、キュウリ・ピーマン・赤ナシ・ブドウなどの野菜・果樹栽培が盛ん。山間部ではシイタケ栽培やスギ・ヒノキ用材の林業も行われる。
中津地区には福沢諭吉(ふくざわゆきち)旧居(国指定史跡)、福沢諭吉記念館がある。自性(じしょう)寺の大雅堂では池大雅(いけのたいが)の書画47点を保存。耶馬渓(国市指定名勝)は渓谷美と奇岩で知られる景勝地。本耶馬渓・奥耶馬渓・裏耶馬渓・深耶馬渓・椎屋(しいや)耶馬渓・津民耶馬渓にわかれ、山国川本流に沿う本耶馬溪には青の洞門や耶馬渓橋、その上流域の奥耶馬渓には国の天然記念物に指定された猿飛甌穴(おうけつ)群がある。守実(もりざね)・深耶馬溪・鴫良(しぎら)などの温泉が湧く。

出典 講談社日本の地名がわかる事典について 情報 | 凡例

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